ボロボロになった古いしっくいを全面仕上げをしているonoryoichiです!
下地作りに最適なのは砂漆喰。仕上げに漆喰を施工をすればなじみます。

土壁全面補修依頼。砂しっくいのつくりかた

・漆喰(白い壁)

・川砂

・メトローズ

・水

これでいいです。

 

私はミキサーで作っていきますが要領としてはモルタルをつくっていくやり方でいいですね。
下塗りの材料は白い壁を多めにいれます。(基本ですね)

 

 

下塗り後、上塗りの仕上げ方。

これもモルタル外部塗りと同じです。

養生期間をたもって上塗りをはじめますが、
下塗りのときよりしっくいの量は少なめにして
砂を多めにしすれば鏝離れがいいです。

 

 

 

仕上げは白い壁1本で塗り上げます
しごきのときの乾燥により気泡がでることがあります。

このときは、メトローズをつかい調整すればよかったです

蔵しっくい。外部内部施工体験談


蔵改修工事だったんですが、外部・内部は土壁の仕上がりでした。

一部、下地の骨組みがみえていたりしていましたので、
建物的には古い蔵。表面をさわればポロポロと土がおちてきます。

 

このような状態の蔵はいまも多くみることとがあるのですが、
剥がれおちた部分を砂しっくいで補修をして乾き具合をみてみたんです。

やはり、1回目の「しごき」では水分がすわれるのが早かったので
調合を変えるためメトローズをつかい対処しました。

土壁の場合、材料は多くつかいますがなじみが良くなりますし時間調整ができるのでおすすめです。

 

 

土壁下地、しっくい塗りムラ渇きはあります。

どの現場でもあります。

中塗りが本当にたいせつですし時間をかけて「定規をする」工程をしたいです。
基本といえば基本ですが慣れた仕事でもライン作業ですので
下地が良くなければコテをつかっても「あたらない」ことになりますので注意ですね。

 

 

しっくい下地を平らに仕上げれば凹んで見えるんです。

蔵のしっくいに限らず、漆喰とは光の加減でへこんでみえます。
とくに西日が差す部屋などに見られます。

このような状況のときは、なるべく壁中心を盛り上げて中塗りをすれば極端にへこんでは見えませんでした。

 

あんこが見えるしっくい仕上げは楽ではない

漆喰のシゴキを薄く塗りこむと上塗りをしたときに苦労します。

どんな塗りつけもそうですが、しごきと言っても薄く塗ることはしません。
凹凸を調整しながらという意味もありますし、これを下地なりに塗りつければムラになります。

コテの感覚・コテのすべりを身体で感じることも職人の仕事だと私は考えます。

 

 

漆喰仕上げは手のひらでも良い。

左官職人なら、これやってみてください!

コテを使うだけが左官ではないです。
このような仕上げもあるんですとアピールできる業種です。
「奥の深い左官のしごとは芸術です」
見てもらって評価してもらうことで手に職という言葉がふさわしいと私は思いました。

 

 

 古い土壁を漆喰で仕上げる。下地に最適な材料はこれです(まとめ)

蔵の補修・改修は砂しっくいも最適でした!というお話でした。

土壁を一度ほかの材料で補修することもあると思いますがしっくいの下地には砂しっくいがいいですね。

・白い壁

・川砂

・メトローズ

・水

白い壁 20kg 内外装用漆喰仕上材