コンクリートたたきの上に、タイル下地をつくるときの接着剤はペーストが最もすぐれています。
まちがっても水しめしは剥離の原因になります。
えっ!接着剤だけでダメなの?
結論からですが、剥離になります。
モルタル仕上げでも同じことがいえますので注意ですし、クレーム対象になりますね。
タイル、モルタル仕上げの順序
- コンクリートを水洗い(スポンジでふきとります)
- 接着剤を塗ります
- 乾燥後、ペーストをつくります
- 下地、仕上げ材料をつくります
ペースト材のつくりかた
- 接着剤を水でうすめて段取りをします
- つくった接着剤を1/3ほど他のバケツへいれます
- セメント、珪砂、メトローズをいれてカクハンします
このとき、天候に応じてメトローズを調整します、なぜなら夏場の晴れた日のコンクリート部分は温度があがっているため、少量のメトローズでは保水ができないのです。
これにより、塗りたてのペーストが乾いてしまい仕上げ材を引いてしまえば剥離の原因になるということです。
土間タイル下地、土間モルタル仕上げ、下地はペーストでなければならない
例えばですが、コンクリートの上に水しめしをしてバサモルタルを引いたとします。セメントの調合を考えても接着するとは思えないですよ。
なので、必ず接着剤は塗ります。
そして、面倒でもペーストをつくり施工にうつります。
とにかくですが、
- 水
- セメント
- 珪砂
- メトローズ
ではも剥離になるでしょう。問題はいかにカチオン系の材料にちかづけるかだと私は考えてます。
下地ペースト、タイルを貼るペーストは同じです
ただ、配合がちがいます
場合によれば、珪砂5号をおおく入れるときもありますし、コテ離れがちがいますので塗りつけ後は早めにタイルを貼りつけていけたいですね。
まとめ
コンクリートのうえに、タイル下地やモルタル仕上げを施工する場合は、ペーストをつくるのが正しいです。
材料、コスト面の負担もあいりますが、数少なくなる職人しごとをたのしく進めるのも私たちの義務だとおもいます。